ヴォーカルディレクションとは

 もとは、アーティストの方向性を示すという意味合いでレコーディングの業界でよく使われている言葉です。

 HEARTBEAT STUDIOは、以前はアマチュアバンドの自主制作レコーディングを請け負うレーベルとして活動していました。DTM(デスクトップミュージック)がまだそれほど普及していないころの話です。

 時代は変わり、今や誰でもスマートフォン一台で気軽に音楽制作が出来るようになり、自分の演奏をすぐに世に発表することも容易になりました。

 そんな中、立ちはだかるのが生演奏の技術や表現力の問題です。とりわけ、ヴォーカルはその技術や表現力を厳しく評価されやすい楽器です。

ほかの楽器と対等にセッションできてこそ
「ヴォーカリスト」

 ピアニストは、どの鍵盤を弾くとどんな音が出るのかを知っています。「よくわからないから適当に鍵盤を触ってジャーンって弾いてるよ」などと言っていたら演奏にはなりません。他の楽器の演奏者も然りです。

 でも、ヴォーカリストは?

 「よくわからないけど、とりあえず歌詞と音程が合ってればなんとかなるでしょ」と思われてはいませんか?そして「だからヴォーカルなんて誰にでもできるじゃん!」とも。

 あなたはそれで本当に満足ですか?

 より響く声や高い音はどのように出すのか? 人の心に届く表現とはどのようなものなのか? 声量のコントロール方法は?

 これら全ての疑問に答えるには、発声の仕組みを理解して、しっかりと自分の声と向き合う必要があります。そうなってはじめて、他の楽器と対等にセッションできる「ヴォーカリスト」であると言えるでしょう。

もっと自由に、声を使いこなす

 自由に使いこなせる楽器には、ジャンルの壁はありません。一台のピアノによってクラシック、ジャズ、ポップスなどの様々な音楽が奏でられるのと同じように、あなたの声には、あらゆるジャンルの音楽を表現できる可能性があるのです。

 HEARTBEAT STUDIOのヴォーカルディレクションは、声のトレーニングや技術向上に重点を置いた一般的なヴォーカルレッスンとは違い、自分の声を使いこなして、もっと積極的に音楽を続けるにはどうしたら良いか?ということを、ひとりひとりに合った方法で伝えています。