巴里の丘に吹く風・その2 ~文化の壁か、言葉の壁か?~

Mon oreille est un coquillage
Qui aime le bruit de la mer.

「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」
ジャン・コクトー (堀口大學訳)

誰もが一度は聞いたことのある詩である。

高校の英語の教科書の裏表紙には、こんなものが載っていた。

My ears are shells,
fondly hearing the sound of the sea.

ほんとに?

語学力がないからよく解らないが、堀口氏の名訳が日本人に与えた様な感動が、英語で読まれた時にもあったのだろうか?

「吾輩は猫である」が、翻訳で「I am a cat」なのを見てズッコケてしまった日本人は、きっと多いと思う。
ネイティブがこれをどう捉えるのかは別にして、英語文化に対して軽くコンプレックスを持っていて、中学英語レベルでにっちもさっちもいかない数多くの日本人にとっては、猫が「吾輩」と言っているユーモアが、「私は猫です」という面白くも何ともない文になっている事が、可笑しい。

ところで、フランス語のこの詩を私が勝手に訳したら、
「私の(mon) 耳(oreille) は(est) 貝がら(un coquillage)
それは(qui) 海(la mer) の(de) 音を(le bruit) 愛する(aime)」
となる。ちなみに Qui は、英語の Which みたいなもの。
で、un coquillage の un は、「一つの~」と言う意味。
est も、英語で言うところの3人称単数現在形の is と同じ様な使い方だ。

「My ears are shells」は、複数形に見える。

・・・それって、どうなの?


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