モノもヒトも

2年前、パシフィコ横浜で開催されたリセールショー(質流れ品などを売りさばくイベント)。
たまたま、みなとみらい散策中に立ち寄っただけだったのだが、そこで、『がちゃがちゃ』を発見した。
そう、駄菓子屋さんの前とかにあった、小さいおもちゃが入ってる丸い玉を、お金入れてねじを巻いて出すやつ。
それにはブランド品のキーホルダーが入っていて、1回1000円。
小さい頃、あのねじを一度はまわしてみたいと思っていたのだが、丸い玉の中に入っているのは男の子向けのおもちゃで、手に入れてもあまり嬉しくないものばかりだった。
でも今回はキーホルダー。どうしてもあこがれのねじ回し体験をしたくて、やってみた。

丸い玉には、数個の当たりがあったらしい。なぜか金賞を当ててしまった。無欲にねじを回したかっただけの私は、興奮気味の店員さんに捕まり、写真は撮られるわコメントは聞かれるわで、なにがなんだかさっぱりわからないまま、ディオールのバッグを頂いてしまった。写真を見たら、ひきつっていた。

さて、そのディオールのバッグ、予想もしないところから手に入り、周囲からは売ってしまえといわれたりもしたが、私にとっては1000円で手に入れたバッグなので惜しげもなく使っていた。そのバッグの取っ手の皮が破けてきたので、修理にと思い、近くのディオールショップに持っていった。
手に入れたいきさつを説明し、調べて連絡しますと言われ、待つ事2週間。手紙が届いた。
「弊社国内直営店で展開しております製品と一部仕様の違いがございました。」
・・・。つまり、ニセモノかもしれないってこと。一応、海外展開製品だとそれぞれ仕様が違うものもあるので断定はできないらしいが、修理はできないらしい。

まぁ、私にとっては1000円のバッグだし、使い勝手もよかったから、直して使いたいだけなんだけどな。そこいらの普通のカバン修理屋さんで直してもらったら、それこそ完全にニセモノになっちゃうなぁ。

それにしても、このバッグ、果たして本物だったのだろうか?
リセールショーはレプリカを扱うと犯罪になるからって散々言っていたが、どんなもんだか。
私みたいにブランド志向が弱い人間でも、これがニセモノかもしれないって知ってちょっとがっかりしたのに、ブランドにお金も命もかけてそうなギャルとかおばちゃんとかだったら、大泣きするだろう。
ディオールの担当の人の話では、国内のセレクトショップで扱われている商品などは本社ではあずかり知らないモノなので修理できないとのことだった。海外展開製品を直接買い付けにいって、セレクトショップで売っていたりするからってことらしいが、海外の優秀なレプリカの可能性はぬぐい去れない。

世の中にはいろいろなニセモノがいる。バッグなら、たとえブランドがニセモノだったとしても、バッグとしての用途を全うできるからマシである。
でも、人間のニセモノはどうだろう。自称音楽プロデューサーとか、自称役者とか、自称スタイリストとか、自称弁護士とかは、用途を全うできないたちの悪いニセモノである。
私のバッグは、『1000円で手に入れた、使い勝手の良い、バッグとしての用途を全うできる本物のバッグ』である。
ヒトも、用途を全うできる『本物』であってほしいものである。


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