巴里の丘に吹く風・その1

『キミの英語は、フランス語っぽいね。』と、モロッコ人の男性に言われた。

たしかに大学の第二外国語はフランス語だったが、ほとんど覚えていない。
かすかに覚えているのは、ヴェルレーヌのChanson d'automne(落葉/秋の歌)くらいである。

Les sanglots longs Des violons De l'automne
Blessent mon coeur D'une langueur Monotone...

当時、ランボーの『地獄の季節』を読んだ直後で、先生に頼み込んでランボーの詩の原文を読みたいと言ったら、難しすぎるからこっちにしなさいと言われ、覚えさせられた。
私が読むと、「れ さんぐろ ろん で びおろん どぅ ろ~とぉんむ・・・」となる。
まるっきりひらがなのように読んでいたのだが、必死で暗唱させられたので、いまだににこの詩は読める。
有名な訳詩があるから、意味もわかる。
でも、私の英語がフランス語っぽく発音されるのとは、きっと関係ない。
モロッコって、アラビア語の国・・・・よね?
あ、でも、公用語はフランス語だ・・・。

ちなみに、私は堀口大學の訳詩が好みだ。

秋風の ヴィオロンの 節ながき啜泣
もの憂き哀しみに わが魂を 痛ましむ。

多分、上田敏の訳の方が有名なのだろうけど、『ヴィオロンのためいき』より、『ヴィオロンの啜泣』の方が、ヴァイオリンの音のイメージにしっくりくる。
金子光晴も窪田般彌もすすり泣きのイメージで訳しているが、ちょっと現代語っぽすぎて、あまり好みではない。

ただし、リズム感で言うなら、上田敏の詩に軍配があがる。


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